
The birth episode of NOÛS COLOGNE2
NOÛS COLOGNEのボトルカラー”レオナルド・グリーン”の説明までの序説が果てしなく、そして面白かったので、MIRKO BUFFINI FIRENZEの香りと共にエピソードも楽しんでいただければ、とblogのネタにしてみます。

NOÛS COLOGNE発売前の2019年10月、ミルコのアトリエでお勉強会を開催してくれたミルコさん。
NOÛS COLOGNEを作るに至ったミルコの想いを聞いた後、MIRKO BUFFINI FIRENZEのブランドの礎であるWABI・SABI(侘び・寂び)から千利休に話は流れていきました。
茶の湯の心から楽焼まで千利休を熱く語り、詫び寂びを理解する工程の中で深く追及をしていくきっかけとなったという九鬼周造を経て、不完全性の中にある唯一という概念から日光東照宮の話に移り、話題は三島由紀夫にまで。


イタリアでイタリア人から日本文化や文学のマニアックな説明を受ける、という展開に戸惑いつつ拝聴していると
「日本には素晴らしい文化や、強い意志や深い想いと知識がある。武士道の本は何度も読み返している。」
「そんな日本に対してイタリアが誇れる人物がいるだろうか。一人だけいる!レオナルド・ダ・ヴィンチだ。」
※あくまで個人の意見です
そして、ここからレオナルド・ダ・ヴィンチとルネッサンスについて話が始まります。
(ミルコのアシスタントはフィレンツェ在住の日本人の方なので、通訳してもらっています)

レオナルド・ダ・ヴィンチの出生から生い立ち。そしてレオナルドの作品や研究の話。そこからルネサンスへと話が広がります。
補足も交えつつ要約すると
ルネサンスとは、古代ギリシア・ローマの学問・知識の復興を目指す文化運動がイタリア フィレンツェで興り、次第にヨーロッパ各国に波及したと主に定義されています。
バチカン宮殿にある署名の間の壁画「アテナイの学堂」は、まさにルネサンスを象徴していると言われています。

ルネサンス三大巨匠のひとりで最年少のラファエロによって描かれたフラスコ画「アテナイの学堂」は哲学をテーマとし、プラトンやアリストテレスを始め、古代ギリシアの賢人たちが描かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチがモデルとなったプラトンが中心にいて、その隣にはアリストテレスが。頬杖をついている最も目立つ位置にいるのはヘラクレイトスで、ミケランジェロがモデルだと言われています。
人間の本性が「知を愛する」ことにあるというアリストテレスの考えから、フィロソフィアという言葉ができ、(「フィロ」は愛する、「ソフィア」は知恵・叡智を意味するギリシャ語)この言葉が「哲学」を意味する言葉フィロソフィー(philosophy)の語源となった。
とうとうアリストテレスの話になった時、キャパシティの限界を感じ休憩を申し出るも、あと少しだから!と続行・・・
ここからは要約です
・レオナルドの出身地はフィレンツェでMIRKO BUFFINIもフィレンツェのブランド
・MIRKO BUFFINIは香りの哲学者と言われている
・NOÛS COLOGNEシリーズはイタリアをテーマにしていて、NOÛSは哲学の意味もある
・レオナルドも哲学者のプラトンのモデルとして描かれている
・NOÛS COLOGNEシリーズは3作品ともタイトルにEAU(水)という単語を使っている
・レオナルドは、水の色は緑と定義していた
だから、ボトルカラーはレオナルドが描いた水辺の色を参考にしたグリーン『レオナルド・グリーン』にした!


休憩なしで丸1日この説明を受けました。(ランチはデリバリー)
遠回りし過ぎでしょう…と思いつつ深く理解ができて、MIRKO BUFFINI FIRENZEをより好きになりました。
MIRKO BUFFINI FIRENZEの作品のバックストーリにはこんな想いがあるんだな、MIRKO BUFFINIって楽しいなって思っていただけたら幸いです。